幻の島豚

奄美大島在来原種豚 幻の島豚

奄美大島在来原種豚幻の島豚

島豚とは

幻の島豚は中国種(黒色小耳種)の血統の流れを持ち、奄美大島在来原種豚として知られている全身黒豚の豚です。特に奄美大島は中国との交流によって豚の飼養文化が導入され古くから島豚と称する在来豚が飼育されており、長い間島民に親しまれていました。
しかし、戦後の改良種による急速な雑種化が進み、純粋なものはほとんど見られず、昭和中期ごろまでには絶えたものと考えられていました。

島豚は沖縄ではアグー。
奄美大島ではキシウワー(喜瀬豚)と呼ばれています。島豚は希少品種のひとつで中ヨークシャー種同様に人間の手に運命のすべてが委ねられ、必要がなくなれば瞬く間に消えてしまう家畜であり、正に幻の豚なのです。

島豚の特徴

島豚とは
現在、週約8頭の出荷のみです。

白豚は5~6ヶ月で出荷
黒豚は7~8ヶ月で出荷
島豚は8~12ヶ月の期間をかけて出荷されており、現在、週約8頭の出荷のみとなっています。

島豚は、遺伝子組み換えをしていない大豆やトウモロコシを独自に配合した餌によって育成されています。
肉質は繊維が細やかで柔らかく、脂肪の融点が低く、口溶けが非常に良く甘いのが特徴です。

ビタミンB1は、牛・鶏の10倍、白豚の4倍。
グルタミン酸は白豚の2.5倍。

アミノ酸成分が多く、コレステロール値が低い。

尚、島豚には注射や飼料などによる抗生物質は使用しておりません。
「どっちの料理ショー」のカニしゃぶ対決で勝利の豚として知られるようになりました。

銘柄豚を是非御賞味ください。

島豚がなぜ石巻に?

久保勇氏
久保 勇氏

1975年、当時、奄美大島出身の基俊太郎氏の協力により奄美大島在来種島豚の保護が呼びかけられ、島内を巡り島豚の特徴を残している豚を探すことに務めた。

その際、有屋部落、大勝部落、喜瀬部落、浦上部落の島豚所有者の協力により導入できた。
島豚はその後、埼玉県秩父市において東京農業大学教授・田中 一栄教授有する集団として、絶滅稀少品種として子孫保存に着手する。
その島豚は後に、宮城県、久保勇氏(仙台黒豚会・久保畜産代表)の手に託されることになる。

宮城県牡鹿町、久保畜産豚舎にて保護・育成されている。